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絵本であったからいふ

絵本のレビューを書いています。ときどき育児話も。絵本を通して、育児に不安がある方たちともふれあえるようなあったかい場所にしていきたいです^^
Posted by 愛~あい~

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Posted by 愛~あい~   2 comments

ライトノベル『モーテ 水葬の少女』~縹けいか(はなだけいか) 著/カズキヨネ イラスト~:感想: 



『自殺を約束された少女―』

『人殺しと呼ばれた青年―』



モーテ




今日紹介するのは、


縹けいか(はなだけいか) 著
カズキヨネ イラスト

【モーテ 水葬の少女】

<KADOKAWA>
MF文庫J

*―゚+.。o○*☆*○o。.+゚―**―゚+.。o○*☆*○o。.+゚―*



あまりにも「いい」作品だったので、すみません、今日は絵本ではなく、こちらの紹介をさせてください。


購入しようと思ったきっかけは、この作品のイラストを担当されたカズキヨネさん

彼女は、私がもっとも尊敬している絵師さんです。

彼女の代表作としては、「薄桜鬼」があげられると思います。
(新選組を題材とした、乙女ゲームです。アニメ化もしています。)

私の描くイラストは、彼女からの影響が大きいです。

カズキヨネさんがこの作品のイラストを担当すると知って、わたくしお得意のジャケ買いに至りました。



「モーテ」は、作者・縹けいかさんのオリジナル小説で、デビュー作ということです。
思い入れが強く、どうしても「モーテ」をデビュー作にしたかったと、あとがきに書かれていました。


最初に、あまりにも「いい」作品と私が書いたのは、「いい」以上の素敵な言葉が浮かばなかったからです。
それほどに、考えさせられ、胸が痛く苦しくなり、熱くなる、感動したお話でした。


私が好むジャンルは、「切ない恋」です。
「モーテ」はまさしくそれで、心に残る作品の1つとなりました。

そしてシリアス。
普段よく小説を読んでいる方には物足りないかもしれませんが、ライトノベルと呼ぶにはもったいない作品だと思います。
シリアスものが好きな方には、楽しんでもらえるんじゃないかな。

逆に、暗くて鬱っぽいジャンルが苦手な方にはおすすめできません。萌キャラもでません。



小説のような長編を、簡単なあらすじにしてまとめるのは苦手なので、上手く説明できるか不安なんですが。。。



*****

「モーテ」とは、自分では望んでいないのに、10代のうちに自殺してしまう、数万人に1人が罹るといわれる奇病のこと。

死にたくないと感じながら、自ら死んでいかなければならない、悲しい病です。



「ぼくは死人の身代わりだ」


物語は、とても暗く重たく、意味のわからない言葉で始まります。

1人の少年が「ドケオー」という孤児施設に入り、そこでの生活が彼視線で語られていきます。

その少年は、モーテに罹っているという、1人の美しい少女と出会いました。
そこから少年は、その少女を救うために己にできることを探していくのです。


*****


ドケオーでの生活は、不鮮明なものばかり。
伏線も多く、謎だらけ。その上聞きなれない言葉が多く、最初は読むのにも苦戦していました。

気がつけば、眉間にしわがよっている。。
そんな表情で読み続け、ピークに差し掛かったある瞬間から急に、


清々しいほど爽やかな世界へと移り変わります。


それはそれは軽やかで、フッと力が抜ける感覚がありました。
そこから、最初謎だらけだった部分が少しずつ解き明かされていくのですが、

まず驚いたのは、

私がずっと主人公だと思っていた人物が、主人公ではなかった!!


なんてこったい☆

こういう展開の物語に出会ったのが初めてだった私には衝撃だったんです。


その後、事態はまた緊迫したものに戻っていき、胸を突き刺されるような場面が何度もやってきます。

モーテを取り巻くおとなたちの汚さ、醜さもみせられます。


結末としては、本当の主人公の謎も明らかになり、物語自体も綺麗に美しく終わります。気持ちいいです。

が、

その他の登場人物については、どうなったの??と、きちんと解明されていない部分もあります。

そうしたらば!!

なんと続編が出るというではありませんか!!

しかも、今月!!
読むしかないでしょ!!

続編では絶望が待っているのか、奇跡が待っているのか。
読める日が待ち遠しいです。



⇒モーテ -死を謳う楽園の子ー(MF文庫J)





話は戻って、
全体を通してみると、純粋すぎる一途な恋心と絆が貫かれていて、とても美しいお話です。

恋愛に、というものが絡むと、一気に深い世界の底へと引っ張られますね。



絶望。



それがモーテです。

望まない死を約束された子どもたちの心は、簡単には想像もできないし、寄り添うことすら難しいでしょう。




⇒モーテ 水葬の少女(MF文庫J)



この作品の中で、好きな場面があります。


※本文より抜粋

私たち人間は、いや人間に限らずとも、本来は種という大きな枠の中にいる。
もしも遺伝子に意志があるとしたら、彼らは個人の命よりも種そのものを重視するだろう。
私が幸福か不幸かはどうでもよく、種が滅亡しなければ良い。
更に言えば、彼らにはもうひとつ目的があり、ただ生きながらえるだけでなく、強く逞しく進化していかなければならない。




これに関しては、私もよく不思議な感覚にとらわれることがあって。
私たち人類は、あくまで地球の1つの分子であり、地球が定める数を越えたとき、それらは地球の意志によって排除されているのではないか、と考えることがあります。

あくまで地球の存続が大事なのだと。

私たち人間が、増えすぎた生命体(害獣・害虫とよばれるもの)を排除するのと同じように、地球にとって人類も邪魔だと言われている気がして怖くなるときがあります。

作者の縹けいかさんは、モーテがそれなのかもしれないと表現しています。

弱い遺伝子

地球が存続してくためには、生き抜く強い遺伝子が必要だから、弱い遺伝子には自ら死を選ぶモーテという奇病を発症させて、排除しようとしているのではないかと。

物語の中であまり重要視される場所ではないのかもしれませんが、私はここがやけにリアルに思え恐怖を感じました。

この世界から争いが消えないのは、地球の意志なんじゃないか、と、異次元な思考を繰り返す愛さんでした( ̄∀ ̄)
考えてもワカラナイ(笑)



あ゛ーーーー!!!!!

私はもっともっと言葉を知りたい!!
まだ足りない。
もっともっと言葉がほしい。
そうしたら、この作品の良さをちゃんと伝えられるのに。
悔しい。。


てことで、これからもたくさんいろんな作品に触れて、素敵な言葉に出会っていきたいと思います(≧ω≦)ゞ


今日は絵本の紹介ではありませんでしたが、読んでくださりありがとうございました!!


ではまた明日♪



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